見る楽しみ、付ける楽しみ・買う楽しみをコンセプトに７月の誕生石ルビーを世界中から集結させた宝石の祭典‼　奥深いルビーの知識を深めルビーの世界をじっくりとお楽しみください。ジュエリーは自分をもっと魅力的に演出してくれるもの、その輝きを今までとは違う形でお客様にお届けします。

サンスクリット語で「RATNARAJ」（ラトナラジュ・宝石の王という意味）と呼ばれるこの石は、ラテン語で「赤」を意味する「ルベウス（rubeus）」に由来した長い歴史をもつ由緒ある宝石の一つといわれています。

ルビーは、コランダム（Corundum）という鉱物の一種で、微量のクロムが含まれることにより赤くなったものがルビーとなります。クロムの量や質によって、明るい赤から深い赤まで美しく発色することは非常に珍しくだからこそ、ルビーは希少性が高いのです。

ルビーの中で鮮やかな赤色を特徴とし理想のカラーとされる価値の高いピジョンブラッド「Pigeon Blood」は英語で「鳩の血」
1348年にアラビアの宝石商がミャンマー（旧ビルマ）のモゴック鉱山で採れたルビーの色を見てその鮮烈な赤色を、銀板の上に落とした‘ハトの血’にたとえたことが始まりです。かつては、モゴックで採れた色鮮やかな最高品質のルビーだけが「ピジョンブラッド」と呼ばれていましたが、産出量の0.1％ほども採掘されていないのが現状です。
ミャンマー産ルビーは、ピジョンブラッドの赤色を決める元素クロム（Cr）を多く含む、地質地下40㎞のところで結晶しクロムの量が1％程度と絶妙なバランスであること、さらに黒味の元となる鉄の含有量や不純物が極めて低いため、蛍光性が強く紫外線下で鮮やかな赤色に輝くものが多いです。※（画像４参照）この蛍光性が、ピジョンブラッド（鳩の血）と呼ばれ内部から強く輝く鮮やかな赤を引き立てています。現在はピジョンブラッドの色範囲に入るものであれば、産地に関わらずピジョンブラッドと呼ばれ、モザンビークなど他の国の産地でもピジョンブラッド相当のルビーが産出されています。

今回皆様にご紹介したいのが非加熱ルビーです。
現在、ほとんどのルビーが加熱処理を施されています。
加熱処理とは、宝石そのものの品質を損なうものではなく隠れた魅力を引き出すもので、価値が著しく下がることはありません。限られた条件の下で高熱を与える事により、結晶中にある微量元素が科学的反応を起こし、色が鮮やかになり透明感が増します。加工を施す石は、加熱により発色が良くなる可能性の高いものだけです。

一方、原石のままで美しいルビーが、ごく稀に産出されることがあります。
加熱されず、「原石の状態」のまま研磨されて商品となる物だけが非加熱ルビーとよばれます。加熱ルビーと比べて大きく違う点は、その透明度。英語では「clarity（クラリティ）」と呼ばれ宝石内部にどれだけ不純物（インクルージョン）や割れ目（クラック）が少なく、光がどれほど通り抜けるかを示す要素として重視されます。透明感の高い宝石は、光を内部で反射させるため、美しい輝きを放ちます。澄んだ水面のように、光を吸い込むことなく反射させることで、宝石本来の輝きが最大限に引き出されるのです。透明度が非常に高く、空気のように澄んですっきりとした鮮やかな赤をしているものは、数千個に一つといわれ非常に希少性が高いものです。今回のイベントではその希少な非加熱ルビーを使用したジュエリーを総力を結集し各種取り揃え展示致します。１ct以上の大きな石が採掘されることがほとんどないルビーは、職人が適切なカットを施すことで、美しい輝きや透明感を最大限に引き出します。輝きを添えフォーマルな場所に使える多彩な表情を持つデザインや、日常にさりげなく使えるシンプルなデザインのピアスやネックレス、指輪など表現美に満ちたジュエリーの数々をぜひ手に取ってご覧ください。思わず息を呑むほどの美しさ。こんなにも非常に貴重なものに出逢える機会はそうそうありません。

偶然の産物、雄大な自然の奇跡といわれる鮮やかな発色と、内包物が少なく高い透明度を誇る良質な非加熱ルビーをご用意致しております。透明度の違いを店頭にてお確かめくださいませ。