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| 【 日時 】 | 2026 1/24(土)~1/26(月) 1/28(水)~1/30(金) |
| 【 時間 】 | AM10:00~PM19:00/最終日24日PM17:00迄 |
| 【 会場 】 | やなぎだ中込店 季心ホール2F |
| 【 TEL 】 | 0267-63-5291 |
どなた様でもご覧いただけます。お気軽にお越しくださいませ。
更に詳しい内容をご希望の方は資料請求ボタンよりお申込み下さいませ。
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初春のやわらかな季節に、「染物語・ニ都の匠 ― 京友禅・本加賀友禅」と題し
千年の都・京都に育まれた華やかな京友禅と、加賀百万石の文化を背景に、写実美を追求してきた本加賀友禅、異なる美意識を持つ二つの染の世界を、一堂にご紹介いたします。
匠の技と心が織りなす色彩、伝統の中に息づくそれぞれの個性と魅力を、ぜひ会場にてゆっくりとご覧ください。
また、展示作品のほか、お買い得な福袋をはじめ、ジュエリーやバッグも取り揃えてご紹介いたします。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。
「友禅」とは模様染めの技法を指し、京友禅はその中でも京都で育まれてきた伝統的な染織技法です。公家文化のもと、都ならではの洗練された美意識を背景に発展し、刺繍や金箔など、各分野の職人による高度な技を融合させて完成します。
その仕上がりは華やかさと品格を兼ね備え、日本を代表する工芸として高く評価されています。意匠には、平安時代の貴族文化に由来する御所車や貝合わせ、四季の花々などが多く用いられ、豊かな表現力によって、優美で奥行きのある世界観が描き出されています。
京友禅は、多色使いによる鮮やかで明るい色彩を特徴とし、見る者に華やかで豪華な印象を与えます。染めの技法に加えて、刺繍や金彩を組み合わせることで立体感と輝きが生まれ、その美しさはいっそう引き立てられます。
京友禅は、長い歴史の中で培われてきた伝統的な制作体制のもとで制作されており、一人の作家がすべての工程を担うことは少なく、各工程を専門の職人が分業で手がけることによって完成します。
制作工程は、まず下絵を描くことから始まります。その図案に沿って糸目糊を置き、挿し友禅の際に染料が周囲ににじまないよう、模様の輪郭を防染します。次に、生地の地色を染める際に、模様の部分へ色が入らないようにするため、伏糊をします。糸目糊で囲まれた部分に、挿し友禅で染める箇所を中心に、糊をムラなく丁寧に置いていきます。さらに、その糊が乾く際にひび割れないよう、表面に挽粉(ひきこ)を振り掛けます。これらの工程によって、模様の美しさが保たれ、次の染めの工程へと進んでいきます。
引染(ひきぞめ)は地染(じそめ)とも言われ、生地に染料液を刷毛で均一・または、ぼかして染めます。その後水洗いし糊や不純物を完全に落とし、筆と刷毛を駆使して絵模様部分に染料などで染色していきます。全工程の中でも最も高度な色彩感覚と創造性が求められる、友禅挿しと言われるこの工程は、友禅師それぞれの感性や個性が存分に発揮される、京友禅制作において極めて重要な工程です。
その後染色液を定着させるため蒸しの工程をし、蒸しが終わると生地に残った余分な料、薬剤や糊を完全に落とすために大量の水で洗い流します。
こうして、染め上がった生地に金・銀の箔や粉を使い、文様の一部に金彩をあしらい、華やかさを添えます。金くくりや押し箔・摺箔・砂子などの技法で京友禅ならではの美しさを表現します。さらに、絹糸・金糸・銀糸を用いた刺繍を施すことで、光沢や立体感による装飾効果が加わり、友禅模様はいっそう引き立てられます。
数多くの手を経て生まれるその存在は、きわめて貴重なものといえるでしょう。京友禅は、まさに匠の技の結晶ともいえる、日本を代表する染織工芸です。
石川県金沢市を中心に生産されている手書き友禅染の「加賀友禅」。加賀には古くから、「加賀染」等の伝統的な染の技法がありました。
江戸時代、奢侈禁止法(しゃしきんしほう・贅沢禁止法)により、絞り、刺繍などの豪華な技法が制限され、京都の扇絵師であった宮崎友禅斎が、糸目糊(いとめのり)の技法を加え着物に手描きで柄を描いたのが友禅の始まりと言われ、宮崎友禅斎は晩年金沢に移り住み、加賀友禅の基礎を築いたと言われています
加賀友禅は、作家が一人で下絵から仕上げまでを担う、極めて手仕事性の高い染色技法です。題材には草花や山水、鳥などの自然の物をそのまま写実的に描くことを基本とし、誇張や図案化を避け、ありのままの美しさを大切にします。
色彩は華美になりすぎないよう、基本となる五色(加賀五彩)を用います。藍・臙脂・黄土・草・古代紫を基調とし、それぞれの色を重ねるのではなく、暈し(ぼかし)の技法によって自然な濃淡や立体感を表現します。この暈しは筆の運びや水分量の調整が重要で、熟練した感覚が求められます。
制作工程では、まず青花(あおばな)と呼ばれる、水で洗い流すと落ちる色素を用いて、布地に下絵を描いていきます。
次に、その下絵に沿って糸目糊を置き、文様の輪郭を防染した後、筆を使って一色ずつ丁寧に色を挿していきます。次の工程で全体の地色を染める際に、模様の部分に地色が入らないよう、もち米から作ったやわらかい糊で模様全体に糊を置いていきます。これを「中埋め」と言います。地染め後色を定着させるため生地を高温で蒸します。その後、流水で糸目糊や伏せ糊、余分な染料を洗い流します。河川の清冽な流れに反物を広げる「友禅流し」は冬の金沢の風物詩として有名です。水洗い後は、乾燥、湯のしという工程を経て仕上げられます。
手描き加賀友禅の制作工程には、工夫次第でもっと合理的に、簡単に表現できると思われる部分も少なくありません。しかし、そのような方法では、作者の思いから離れ、表現がゆがんでしまうおそれがあります。また、手描き加賀友禅は、パターン化された文様を繰り返すものでもありません。
だからこそ職人たちは、あえて手描きにこだわり、筆の運びや力加減といった微妙な差異を大切にしながら、表現を積み重ねているのです。
そこにこそ、手描き加賀友禅ならではの魅力と深みが息づいています。加賀友禅は、加賀染振興協会に認定された作家が金沢の地で制作する着物であり、その認定作家によって手がけられた作品は、「本加賀友禅」と呼ばれています。