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秋の柳美会
~移ろいの季、雅を映す秋のきもの~

【 日時 】 2025年8月25日(月)~8月27日(水) 8月29日~8月31日(日)
【 時間 】 AM10:00~PM19:00/最終日31日PM17:00迄
【 会場 】 やなぎだ中込店 季心ホール2F
【 TEL 】 0267-63-5291
※ Googleマップ ↗︎

イベント内容

イベント内容

四季のうつろいを映す色柄、絹の肌ざわり、そして一針一針に込められた職人の想い。
柳美会を彩る着物は、日本の伝統美を今に伝える大切な宝物です。
今回は「琉球の風」と題しました琉球染色の数々の品々・煌彩庵の趣味きもの。ファッション・バック・ジュエリーと多彩な商品をご用意しております。同時に振袖の無料相談会も開催いたします。

袖を揺らすたびに、物語が生まれ、心が動く──
着物は単なる衣ではなく、古来より受け継がれてきた息づく“美のかたち”です。
私たちは、この美しさを未来へ受け継ぎながら、多くの方にその魅力をお伝えしてまいります。
どうぞ、和の心と匠の技が織りなす優雅な時間を、心ゆくまでお楽しみください。

琉球絣・・・はた織の音が里を包む

沖縄は南方文化の影響を強く受け様々な染織技術が伝えられ、その発展を支えているのが沖縄の豊かな自然です。染料の元となる福木(フクギ)や月桃(ゲットウ)(画像参照)藍などは身近な山野にあり、各地の特色を映し出す、由緒ある染織品の数々が残されています。その中でも有名なのは「琉球紅型」ですが、これ以外にも染織技術は様々な場所で紡ぎ出され、すべて手作業で制作された琉球染織は、沖縄の貴重な財産であり今もなお、大切に受け継がれています。

南風原(はえばる)は琉球絣や南風原花織などの生産が盛んな「織物のまち」です。
琉球絣の歴史は古く14世紀~15世紀頃琉球王府のあった時代からで、インドに端を発し東南アジアに広まった絣は、琉球の風土に合う独自の絣が作られ、薩摩絣・久留米絣など日本本土の絣の元となっています。琉球絣の最大の特徴は多彩な種類の図柄と糸にあります。生糸系・紬系・そして木綿があり図柄は琉球王府より伝わる「御絵図帳」の600種類もある図柄をもとにオリジナルを作り上げています。

絣が織り上がるまで

「絣」とは織りの技法で、図柄を基に少しずつ束ねた糸を、計算された間隔で模様部分を「1カ所ずつ手括りで締め染める」という大変手間のかかる方法です。あらかじめ染め分けた糸を使用することで琉球絣が織り上がります。全部で16~20ほどの製作工程はおもに括り、染め、織りの3つに大別できます。
①「種糸とり」といわれる独自の図案制作をします。
②図案をもとに手で絣括りを行います。括りではまず図案に合わせた糸の長さを選び、それから図案に沿って真芯掛け(ましんかけ)という括り作業に入ります。真芯掛けによって糸を図案の色別に分けておくことで、染色のときにほかの糸に色が混じることを防ぎます。
③島に生息している植物から作った天然染料を使い多彩な糸を染色します。染色された糸は絣模様がずれないよう糊付けされます。
④糊付けされた糸は経糸・緯糸が同時に「ブーブー」と呼ばれる専用のちぎり箱に巻きとられます。
⑤巻き終えた糸を左側からすくい緯糸が通しやすくなるように割竹を使用し、綜絖(そうこう)掛けを行います。
⑥木製の高機(たかばた)で絣を合わせながら織り上げます。琉球絣の織り方は、緯糸を経糸の間に手投げ杼(ひ)で織っていく昔ながらの技法で、"シャラーントントン”とはた織りの音を響かせ丹念に織り上げていきます。すべて手作業で行う為1日1~2メートルほどしか織れない貴重な織物です。

壁上布

琉球絣の中に壁糸と呼ばれる特殊な撚りをかけた糸を使用した「壁上布」(かべじょうふ)といわれる織物があります。この壁糸を緯糸に用いると、織物の上に縮緬のようなシボが現れます。極細の強撚糸が土壁を触った時のような独自のざらざらした風合いを出し、薄絹織の素材感が肌にまとわりつきにくいシャリ感や、涼しげな透け感となって織り上がるのが特徴です。上布といっても麻ではなく薄手の絹織物です。何よりも麻とくらべると、着用したときにシワになりにくく涼しいため着ていて非常に心地が良いです。
温暖化の影響で単衣ものの需要は伸びています。気温や湿度に合わせて、快適に過ごせる壁上布は小物や帯を変えることで初夏から初秋まで長く愛用できるおすすめの着物です。




花織・・・琉球王国からのおくりもの

朝時代の文化が詰まった琉球花織。「花」とは”柄”のことで模様の部分を浮かせた沖縄特有の織り方や織物です。
植物染料で染色した先染めの糸を使用し、2本・3本と糸をとばす変化を加え、模様の部分の糸を浮かせて柄を表現する織物は「浮織」(うきおり)と呼ばれ経糸が緯糸を浮かせて織り表す「小さな四角の点」で表現されます。かつて王族や貴族のみが着用を許された特別な織物は、読谷山花織(ゆんたんざはなうい)・知花(ちばな)花織・首里(しゅり)花織・首里花倉織(しゅりはなくらおり)・与那国(よなぐに)花織・南風原(はえばる)花織と、県内の各地に存在し各産地は独自の花織、浮織の技法を築き上げました。  

複雑に織り上げた糸で、図柄を浮き上がらせるのが南風原花織の特徴です。(画像1枚目参照)一見すると刺繍と見違えるような緻密な浮き柄は、長年に渡る修行と経験を積んできた織り手だけがなせる技です。また南風原花織には「タッチリー」・「チップガサー」など10種類を超える豊富な織り方があります。

「喜屋武 八枚」(きゃんはちまい)

数ある織の中で、最も複雑で珍しいと云われる「喜屋武 八枚」は南風原町内の地名であると同時に、その土地で盛んに生産されていた為に、技法名として用いられています。高度な技術と手間暇を要することから、生産点数は極めて少なく滅多に目にすることが出来ません。
経糸を上下させ緯糸を通す隙間を開ける装置を綜絖(そうこう)と呼び、織が複雑になるほど綜絖の数が増えていきます。「喜屋武 八枚」は8枚の綜絖を使用します。製織された布は非常に複雑な花織模様が現れ、美しさとともに一本一本の糸に込められた職人の想いが、確かな風合いを生み出しています。(綜絖6枚使用の場合は喜屋武 六枚)

受け継がれる技術

琉球王朝時代から受け継がれる高度な技法と、沖縄の天然染料が織り成す色合いが重なり、現在も多くの人々を魅了し続けている南風原花織ですが、沖縄戦で南風原は激しい戦場となり、壊滅的な打撃を受けました。戦後、生き残った人々は記憶を元に復興することを目指し、絣織物と共にずっと花織を織り続け、時代の変化に応じて進化を重ねた技術は、途絶えることなく受け継がれています。

沖縄の青い空と海を映したかのような澄んだ色彩と緻密な模様の花織は、パーティ・食事会・お出かけや観劇など、おしゃれに見せたい時、個性的に装いたい場所などに最適です。この機会にぜひ沖縄の文化と歴史そして花織にふれ感動を体験してください。花織は着る人の心に温かな物語を宿します。

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創業明治14年のやなぎだ呉服店では、
着物専門店ならではの豊富な品揃えで
皆様のご要望にお答えします。

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