New Event

最新イベント

春彩~織の妙技、初春に花ひらく~

【 日時 】 2026 1/9(金)~1/11(土)
【 時間 】 AM10:00~PM19:00/最終日11日PM17:00迄
【 会場 】 やなぎだ中込店 季心ホール2F
【 TEL 】 0267-63-5291
※ Googleマップ ↗︎

イベント内容

イベント内容

新しい年のはじまりを、華やかな和の装いで迎えてみませんか。
このたび「春彩(しゅんさい)」 を開催いたします。

春の訪れを感じさせる着物や帯をはじめ、新春ならではの晴れやかな装いを多数取り揃えました。
着物初心者の方から愛好家の方まで、どなたでもお楽しみいただける催しです。
他にも、ジュエリーカラーセラピーのコーナーに加え、着物の選べる福袋の企画も別途ご用意しております。
新春にふさわしい華やかな内容の福袋は、この時期ならではの特別企画となっております。
新しい一年の門出にふさわしい一枚との出会いを、ぜひ会場でご体感ください。
皆さまのご来場を心よりお待ち申し上げております。

曽根武勇(そねぶゆう)~伝統工芸士~

曽根 武勇氏は、京都市左京区鞍馬の工房で西陣織の品種12種類
綴(つづれ)・経錦(たてにしき)・緯錦(ぬきにしき)・緞子(どんす)・朱珍(しゅちん)・紹巴(しょうは)・風通(ふうつう)・綟り織(もじりおり)・本しぼ織、ビロード・絣織(かすりおり)・紬(つむぎ)のうち、ビロード織を除く11種類の技術を、駆使した織りのきものと帯を制作しています。手仕事ならではの風合いを大切にし、多様な御召を丹精込めて手織されている数少ない作家のひとりです。これまで着物雑誌に幾度となく紹介されており、80歳を迎え、今もなお、現場でご活躍されています。
曽根武勇(そねぶゆう)略歴
昭和20年 静岡県焼津に生まれる。
昭和38年 静岡県立浜松工業繊料卒。学卒後全国物産地を見閉、各地の染織者を訪ねる。
昭和59年 染織工房田歌設立。
昭和60年 第9回全国伝統的工芸品展入選。
第14回日本工芸会近畿展入選。法隆寺昭和大修理「幡」製織。
昭和61年 第13回工芸産業技術コンクール入選。
第10回全国伝統工芸品展入選。第15回日本工芸会近畿展入選。西陣織大会通産大臣賞受賞。
平成4年 薬師寺伎楽衣装縫織。
平成5年 西陣織大会中小企業庁長官賞。
平成6年 伝統工芸士認定。

西陣織といえば帯の産地として広く知られていますが、織物の着物が作られている産地であることをご存知でしょうか。それが「御召(おめし)」と呼ばれる着物です。
その御召を手がける数少ない作家のひとりが、曽根武勇(そね・ぶゆう)氏です。
曽根氏は御召織の第一人者として知られ、染めの着物では表現できない織りや糸へのこだわり、織物ならではの繊細な暈しや絣など、高度な技を用い、希少な御召の訪問着も制作されています。地模様が絵羽(生地を縫い合わせた部分にかけて文様が連続して表現される柄行き)となっているものは、訪問着としてお召しいただくことができます。
このように、曽根氏はフォーマルからカジュアルまで、幅広い表情を持つ御召の着物を手がけておられます。
御召は紬とは異なる独自の風合いを備え、色柄の選び方次第で、お茶席やパーティーといった改まった場から、日常の街着まで幅広く楽しめる着物です。曽根氏が手織り機で織り上げる際に響く「パッシャン・パッシャン」という心地よい機音が、その確かな技と情熱を物語り、仕上がった御召はまさに格別の趣を湛えています。

今回は、曽根武勇氏の作品を通して、御召ならではの魅力とともに、洗練されたおしゃれな着こなしをご提案いたします。



御召縮緬~御召~

「御召(おめし)」とは、「御召縮緬(おめしちりめん)」の略称で、主に和服に用いられる絹織物の一種です。江戸時代、将軍が愛用したことから「高貴な方がお召しになるもの」としてその名が広まり、織り の着物の中でも特に格の高い存在とされてきました。 
  
御召は、緯糸に強い撚りをかけた「御召緯(おめしぬき)」を用いるのが特徴で、緻密な織りによって生まれる細かなシボと、ほどよいシャリ感のある風合いが魅力です。先染めした糸で織り上げるため、端正で品のある美しさを備えています。

 産地としては、京都・西陣で織られる西陣御召、新潟県の塩沢御召、山形県の白鷹御召が特に有名です。なかでも西陣御召は、先染め織物の中でも格が高く、その洗練された表情と上質な質感が、長く好まれてきました。糸同士を撚り合わせて作った糸を撚糸(ねんし)と呼びますが、御召では撚りの回数を多くした「強撚糸(きょうねんし)」を緯糸に用います。この強撚糸が、生地表面の凹凸であるシボや、独特のシャリ感を生み出します。また、御召の大きな特徴のひとつが「先染め」です。生地として織り上げる前に糸を染め、その色糸を用いて地色や模様を表現します。無地の御召では、シボによる陰影が立体感を生み、奥行きのある表情を楽しめます。一方、縞や格子、小紋などの柄御召では、あらかじめ計算して染め分けた糸を用いることで、文様とシボが重なり合い、上品で深みのある表情が生まれます。緯糸に強撚糸を用いて織り上げた後は湯に通して糊を落とし、幅を整えて仕上げます。その工程で生地が縮み、細やかなシボが生まれるのも御召ならではの特徴です。
 西陣において「御召」と称するためには、いくつかの明確な条件があります。まず、「御召緯(おめしぬき)」と呼ばれる八丁撚糸を緯糸に使用することが必須です。御召緯とは、1メートルあたり約2000~3000回転という非常に強い撚りをかけた糸を指し、甘撚り(300回以下)、並撚り(300~1000回)、強撚(1000回以上)の中でも、特に高撚りに分類されます。
織りの工程では、同じ回転数で撚りをかけた右撚りと左撚りの御召緯を、右・右、左・左と交互に二本ずつ打ち込みます。こうして織り上げた後、生地を湯に通して糊を落とし、シボを引き出します。その後、「手もみ」をしながら幅を整え、自然乾燥または機械乾燥によって仕上げられます。この工程によって、御召特有の細やかなシボと豊かな風合いが生まれます。また、白生地を後から染めるのではなく、あらかじめ染めた糸を用いて織り上げる「先染め」であることも、西陣御召の重要な条件のひとつです。

御召には、無地・縞・絣・紋・絵緯・縫取・風通の七種類があり、織り方が共通するものもあれば異なるものもありますが、いずれも御召緯を用いる点は共通しています。なかでも紋御召は、平織りとは異なり、複数の織り組織や色糸を組み合わせて複雑な文様を織り出す高度な技法です。文様の緻密さや風合いは織り手の技量によって大きく左右され、その完成度の高さから、高級な帯や着物に用いられる代表的な御召の一つとされています。
風通お召とは、表と裏に異なる文様が出来てくるのが特徴で、経糸・緯糸とも表・裏で異なった色糸を使い、特殊な二重組織で織ったものです。 表と裏の文様が反対の配色になるので、袋状に見えその中を風が通るという意味で風通とと呼ばれ裏表で色が反転した全く同じ柄が織り出される技法です。

絣御召とは絣柄を織り出した御召で、糸を部分的に手で括り、防染して絣柄を織り上げるのは紬などと同じ技法ですが御召特有のシボが現れている点が異なります。。矢羽根絣が有名で、ほかにも十字絣や蚊絣など多数あります。

絵緯(えぬき)御召とは、緯糸に用いる色糸によって文様を表現した御召のことです。ここでいう「絵緯」とは、文様をあらわすために織物の全幅に通される緯糸を指し、その浮き沈みによって繊細な模様が織り出されます。緯糸の動きだけで意匠を描く点に、絵緯御召ならではの奥深い魅力が感じられます。

一口に御召といっても、その背景には多様な織りの技法があり、いずれも長い歴史の中で受け継がれてきた伝統に支えられています。織り方ごとに異なる表情や風合いを持ち、知れば知るほど奥行きの深さを感じさせるのが御召という着物の魅力です。

創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。 創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。 創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。 創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。
                       

やなぎだについて

創業明治14年のやなぎだ呉服店では、
着物専門店ならではの豊富な品揃えで
皆様のご要望にお答えします。

詳しくはこちら  >
まずはお気軽にご相談を|TEL:0267-62-0017|受付時間:10:00〜17:00