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春のブランドフェア~春をまとう、静かな贅沢~

【 日時 】 2026 2/8(日)~2/11(水)
【 時間 】 AM10:00~PM19:00/最終日11日PM17:00迄
【 会場 】 やなぎだ中込店 季心ホール2F
【 TEL 】 0267-63-5291
※ Googleマップ ↗︎

イベント内容

イベント内容

立春を迎え、やわらかな光が差しはじめるこの季節。
装いを楽しむ時間が、少しずつ待ち遠しくなってきました。

本イベントでは、静かな輝きを放つジュエリー「T・Charmant」 Produced by Hiratsuka Tsukasa、
現代的な感性が息づく メグ・カワカミ のニット、そして、伝統技法によって生み出される 本場結城紬 をご紹介いたします。
和と洋、伝統と創造。異なる美意識が響き合い、ひとつの世界を描き出します。
寒い季節だからこそ際立つ、素材のやさしさと手仕事の温もりを、ぜひ会場にてご体感ください。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。




本場結城紬~日常に着る、国宝~

本場結城紬に用いられる糸は、真綿を手つむぎして作られる撚りのない糸です。
その原料となる真綿は、福島県伊達市保原町で生産される「袋真綿(入金真綿)」で、18世紀初めから約300年にわたり、茨城県結城市との深いつながりの中で受け継がれてきました。袋真綿は、煮た蚕の繭を手作業で丁寧に引き延ばし、5、6個の繭を重ねて袋状に仕上げたもので、繊維がふっくらと空気を含むのが特徴です。

結城紬は、真綿から糸をつむぐ「糸とり」から始まります。
竹製の杭にキビがらを付けた道具「ツクシ」に真綿をからませ、細く引き伸ばして指で押さえ、唾をつけながら少しずつ撚りをかけて糸にしていきます。つむいだ糸は「オボケ」と呼ばれる桶に納められます。約100グラムを1単位として「1ボッチ」と呼び、1枚の着物には7ボッチ分の糸が必要で、糸とりは1ボッチあたり7日から10日ほどの時間がかかります。このボッチから糸車を使って管に巻き取ります。(ボッチ上げ)このとき、糸同士が絡まないように、おはじきを重しとして用います。管にとった糸を綛(かせ)あげ機で巻き取り整経を行い(はたのべ)、絣括りの準備へと進みます。

経糸・緯糸それぞれに図案に沿って墨付けを行い、経絣は枠に巻いたまま、緯絣は糸を張り伸ばして模様となる部分を一箇所ずつ木綿糸で括ります。これを「絣括り」といい、染のための重要な工程です。括る力が弱いと染料が滲み、織り上げた際に絣模様がぼやけてしまうため、力加減には高度な技が求められます。こうした多くの手仕事と時間を重ねることで、結城紬ならではの柔らかく深みのある表情が生まれます。

絣括りを終えた絣糸は、まず染液に入れて煮染めを行います。続いて、染め上がった糸には、結城紬特有の染色技法である「たたき染め」が施されます。一箇所ずつしっかりと絣括りされた糸の束は、染液に浸すだけでは、くくりの際まで染料が十分に浸透しません。そのため、糸を叩くことで染料を奥まで行き渡らせる「たたき染め」の工程が欠かせないのです。
たたき染めは、糸束をたたき棒に掛け、棒の先を板に打ち付ける動作を繰り返します。糸そのものを叩くのではなく、棒を打つことで糸に動きを与え、染料を絣括りの際まで行き渡らせます。これにより、輪郭のはっきりとした美しい絣模様が生まれます。
染め上がった糸には糊付けをします。これは、約四万回にも及ぶ筬の上下運動によって糸が、けば立つのを防ぐためです。糊を付けた後は手早く糸をさばき、これまでの工程でずれた絣を1m間隔で丁寧に合わせ、糸で固定します。



地糸と絣糸を結び終えた後、設計図案に基ずき間違いのないよう地糸の間に絣糸を丁寧に差し込んでいきます。(間差し込み)経糸が正しい順番に並んだら、「筬通し(おさとおし)」と呼ばれる作業を行います。
筬(おさ)は、機織りにおいて経糸を一定間隔に並べて保持し、前後に動かすことで緯糸を打ち込むための櫛状の道具です。「ヤハズ」と呼ばれる道具を使って、櫛のように並んだ約680の細かな目の一つひとつに経糸を一本ずつ通していく工程が行われます。筬は、緯糸を打ち込むことで布の密度を整える、織りの工程に欠かせない重要な役割を担っています。筬通しの済んだ経糸を機巻きの台にかけ巻棒に巻き取ります。さらに、織り進める際には、経糸(縦糸)を上下に分けるため、下糸を持ち上げる役割を持つ糸をかける工程へと続きます。

この工程では、縦の地糸を一本ずつ木綿糸ですくい取っていきますが、これは一般の織機における綜絖(そうこう)に相当します。一般的な織物では、経糸が互いに上下に開閉を繰り返し、その間に緯糸を通すことで布が織り上げられていきます。本場結城紬の製織に用いられる地機(じばた)は、経糸が片口開口で上糸が動かず、織り手が腰の力で経糸を引き、脚で下糸を上下させるなど、体全体の動きを使って織る織機です。その力が綜絖を通して直接糸に伝わるため、できた隙間に緯糸を入れ、大きな杼と筬で力強く打ち込むことができます。
このように人の体の動きで糸を強く丁寧に詰めて織ることで、緯糸の密度が高く、ふっくらと厚みとコシのある丈夫な布地に織り上がる点が、一般的な両口開口の高機織りとの大きな違いであり、日本全国を見ても地機織りを今なお保持している産地はごくわずかです。なお、本場結城紬には無地や縞に限り、高機(たかはた)と呼ばれる手織りの織機を用いて織られる反物もあります。
絣模様のある反物を織る場合は、極小の絣を合わせながら少しずつ織り進めます。手つむぎ糸は一本一本で伸び縮みの具合が異なるため、同じように織っても絣の位置が少しずつずれてしまいます。そのため、織り手は針を使って糸を下に引いたり上に引いたりしながら、ミリ単位で絣模様を丁寧に合わせていきます。さらに、手つむぎ糸はすべりにくく、一度織り進めると糸が動かなくなって修正できなくなるため、少し織ってはその都度絣あわせを行う必要があります。細かな絣を織る場合は、機を動かしている時間よりも、こうした手元での細かな調整作業に費やす時間のほうが長くなります。そのため、一日に織ることができる長さは、せいぜい10センチほどに限られます。このように、筬と綜絖の働きによって経糸の動きが丁寧に制御されることで、均一で美しい織物が完成するのです。

こうして出来上がった結城紬を仕立てる前には、必ず「糊抜き」の工程を行います。糊を落とすことで、結城紬本来の軽やかで柔らかな風合いがよみがえります。仕立ての前に反物を産地へ戻し、専門の職人が湯通しによって糊を落とした後、天日干しを行います。この糊抜きの工程は、結城紬本来のやわらかな風合いを引き出す、結城紬を完成させるうえで欠かせない最終工程です。自然乾燥後はテンターと呼ばれる機械で水蒸気をあてながら、プレスをかけずにシワと巾を整え、最終の仕上げとします。こうして織り上がった反物は厳重な検査を受け合格したら証紙が張られ割り印を押され出荷されます。

国の重要無形文化財として技術保存の指定を受け、織りの最高峰として今なお愛され続けている本場結城紬は、真綿から紡いだ手つむぎの糸を、地機で織り上げるまでの長い工程すべてが、職人の手仕事によって生み出されています。

本イベントでは、その奥深い魅力と、温もりあふれる風合いを、実際に見て、触れて、ご体感いただけます。きもの好きなら一枚は手元に置きたいと称される、究極の織物・本場結城紬の世界を、ぜひこの機会にお楽しみください。
皆さまのご来会を心よりお待ちしております。

創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。 創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。 創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。 創業明治14年のやなぎだ呉服店をご紹介します。
                       

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