本場結城縮 ― さらりとした地風が魅力
かつては数多く織られていた結城縮ですが、現在では生産者がごくわずかとなり、たいへん希少な織物となっています。
結城縮は、強い撚りをかけた糸(強撚糸)を緯糸の地糸に用いて織り上げる縮織の一種です。織り上げた後、糸が元の状態に戻ろうとする力によって、生地の表面に細かな凹凸(シボ)が生まれます。
このシボが生み出す、
・シャリ感のある地風
・裾さばきの良さ
・さらりとした肌触り
により、ふんわりと軽く、肌に張りつかない、涼やかな着心地が生まれます。これこそが、結城縮ならではの最大の魅力です。
結城紬との大きな違いは、使用する糸の撚りにあります。
結城紬は撚りをかけない手つむぎ糸を用いるのに対し、結城縮は撚りをかけた糸を用いて織り上げます。
一般に縮織とは、緯糸に強撚糸を用いることで、平織にはない自然な凹凸や、さらりとした風合いを生み出す織物のことをいいます。結城縮は、そうした縮織の技法に、結城の地で育まれてきた伝統的なものづくりの精神が重なり合って生まれたものです。その素朴で味わい深い表情には、長い年月をかけて受け継がれてきた技と想いが息づいており、今なお大切に守られている、貴重な織物といえるでしょう。
真綿から「糸をつむぐ」
この真綿を、指先で少しずつ引き伸ばしながら、細くまとめていきます。これを 「糸をつむぐ」 と言います。これを 「糸をつむぐ」 と言います。
機械ではなく人の手太さは均一ではなく、自然なむらが出るこのむらが、後のやわらかさ・空気感につながります。太さは均一ではなく、自然なむらが出るこのむらが、後のやわらかさ・空気感につながります。つむいだ糸を染めその後図案に合わせて絣括りをします。結城紬と違い最後にシボ取りをして縮ませるため、図案は通常よりも大きくなっています。
緯糸(よこいと)の地糸づくり
緯糸には、糸に強い「撚り(より)」をかけた地糸を使用します。
糸が切れないよう地糸を適度に湿らせ、上下それぞれに独立した回転軸を持つ撚糸機で撚りを加えます。必要な撚りは1メートルあたり2,000回転以上とされ、非常に高度な作業です。
織りの工程では、右撚りと左撚りの緯糸を交互に織り込みながら進めます。撚りの向きを間違えないよう、大杼(おおひ)と糸には識別用の色が付けられています。